言語化・頭でっかち・生活感覚・本当の自分

しばらく何となく考えていた雑多なことを簡単にまとめておく。 言語化 言語化という用語は、ビジネス的な話でも使われるが(E)スポーツのコーチングの話でもよく聞く。 後者については、コツや自分の得意不得意などを明確な言葉にすることで、課題をはっき…

ファクトチェックについて

日本ファクトチェックセンターとかいうのができるとかできたとかで、話題になっている。 具体的な議論の本筋とは別に、すでにファクトチェックという単語自体、胡散臭さを帯びるようになってきているなと感じている。 ファクトチェックという単語を初めて聞…

アファーマティブどうこう

大学の女性限定公募の話を発端に、アファーマティブ・アクションどうこうが話題になっている。 色々議論されているが、個人的にこういうのがダメなんだよな~と改めて感じたポイントをいくつか挙げる。 欧米どうこう いい加減飽きてきたが、欧米の情勢が正し…

ヒトラーよばわり

もう旬は過ぎた話題で、↓はあんまり引用したくない記事だが news.yahoo.co.jp この辺のことについてちょっと思ったことを書いておく。 twitter上などでも海外でヒトラー呼ばわりはどうなのかというところで、あれこれ議論されている。 それで見落とされてい…

炎上と署名

炎上 「ネットで炎上」というのが一般的に使われる言葉になって久しいが、一口に炎上と言っても色々なパターンがある。 分類の仕方も色々考えられるが、単純に大きく二つに分けるなら「火をつけられたパターン」と「自分で火をつけたパターン」と言ったとこ…

愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ

という言い回しがある。 ふと気に入らない感じがしたので、無粋だとは思うがツッコミを入れる。 まず、歴史を過大評価しているきらいがある。歴史を学ぶことを貶める気はないが、ぶっちゃけ歴史は「特定の視点からの世界の経験の記録」であって、それ単体で…

バリアフリー・合理的配慮

ネット上で「JRで車椅子は乗車拒否される」という趣旨の表題の記事が出て、表題とその内容ともに物議を醸している。 障碍者福祉というトピック自体は様々な意見、議論が生じる余地のあるトピックであるが、個別の案件としては概ね炎上の様相を呈しており、個…

本に対する幻想

本はしばしば「知性・知識の象徴」として語られる。 人類史のようなスケールで見ればまあそうとも言えるだろうが、実際の所やや過大評価というか、本という媒体は知的な権威とか幻想のようなものを持たれ過ぎているようにも感じる。 自分も本好きの部類に属…

ロジハラ

ロジハラという概念がある。 ロジカル(ロジック)ハラスメント、ようは論理的に厳密な話をするとか正論を突きつけるとかいうのがハラスメントになるという話である。 自分が初めに見かけたのはネット上でのフェミニズム関係の議論においてであるが、少し前…

米国の政治対立・ボトルネック

(自分も含め)大方の予想を超えて、covid-19の流行で世界情勢は半世紀、ひょっとしたら一世紀に一度あるかないかというレベルの重大局面を迎えている。 米国の政治対立 情勢の不安定化に伴い、本邦における政治的対立は激しさを増している。が、報道やSNSを…

ちょっと引っかかってる話

ネット上のあれこれを見ていて、個人的に少し逆張りセンサーが反応している事柄について書いておく。 オリンピック covid-19の世界的な流行で東京オリンピックは延期・中止を余儀なくされそうである。 個人的にオリンピックに大した興味はない。しかし、ネッ…

この分野は素人なのですが

という学会ジョークのようなものがある。 発表者を怖気づけさせるだけのネタを広めるのやめませんか.学術の貢献に対して足を引っ張っているだけだと思います.僕は自分が勉強不足だと思うとき,その分野に素人であるとき,本当に聞き逃したか疑問なとき,基…

ヘーゲルの謎

先月の終わりごろ、ツイッター上でマルクス(エンゲルス)に関するツイートを見かけた。 マルクスとエンゲルス、現代に転生させると「専門の経済学ですら説明力が低い古い学説を前提とし、しかも政治的影響力に任せてあらゆる専門外のことに本質的でない(そ…

ポスター再燃

献血ポスターの話が再燃している。 きっかけは発端となった某女性弁護士による「よくなった」発言である。 一連のもめ事について、雑感を軽くまとめる。 しょうもない ぶっちゃけ、しょうもない話である。某女性弁護士の一連の発言、それに連動した多くのフ…

クソリプという表現に思うこと

クソリプを分類しました。 pic.twitter.com/H34W0lIWnT— ジェット・リョー (@ikazombie) 2014年9月22日 クソリプというのは文字通りクソみたいなリプライのことである。ツイッター(SNS)上では多くリツイート、いいねされることをバズるというが、バズると…

掛け算の順序を真面目に固定する

易しい「容器と個数」系の問題について、真面目に掛け算の順序を固定することを考える。 例題1 10個のケースに10個の箱が入っており、それぞれの箱には10個のボールが入っている。ボールの総数は何個か。 この問題について素直に式を書くと、 しかし…

掛け算の順序問題

算数教育における掛け算の順序問題というものがある。 ようするに掛ける数と掛けられる数には(導入時点では?)(何らかの意味で?)区別があるという固定派とそれはおかしいのではないかという自由派の論争である。 もう風物詩の域に達している気がするが…

モノ化概念のおぼつかなさの起源

フェミニズムと表現にまつわる議論で、しばしば「性的モノ化」という用語が登場する。この言葉のニュアンス、ふわっと言いたいことはほとんど自明である。人をモノのように扱うのはよくない、人を人として尊重しないのはよくない、というのはふわっとした意…

論理と戦略、マーケティング的ディストピア

色々と社会、政治的な論争を見ていて漠然と考えたことをメモしておく。 論理 論理(合理性といってもいい)は物事を考える上で最も基本的かつ、重要な要素である。何をするにしても論理が無いことには話にならない。十分な正しい前提と論理があれば、多くの…

性的とはどういうことか

ポスター論争やらなんやらがずっと続いているが、「性的」という言葉の使われ方が果てしなく混乱している気がしたので、そこを整理しておく。 「性的」の分類 ある事物が性的である。と主張する時、 主観か客観か 私にとってXという性質を持つ(主観) みん…

フェミニズム研究を頑張ってほしい

献血ポスター騒動で再び「もうええやろ」というレベルでフェミニズム関連の議論が巻きおこっている。それについてはとりあえず吉峯弁護士↓ twitter.com のtweetを追っていれば間違いがないという印象で、非常に丁寧で抜かりがない議論をされていて、どういう…

教師間いじめ(暴行)事件で思ったこと

神戸で起きた教師間いじめ(暴行)事件が話題になっているが、それについて根拠のない思いつきと妄想をメモしておく。 社会性・コミュニケーション能力 「いじめ」に関し加害者の社会性を問題とするむきもあるが、これはむしろ逆であるように感じる。社会性…

芸術的価値を決めるのは誰か

あいちトリエンナーレの問題がまだ色々再燃し混乱が広がっているが、 大衆的な民主主義の時代においては、一番の権力者は民衆です。彼らに全く受け入れられない「アート展」には持続可能性がありません。公共の場を借りた展示が、多くの人の学習意欲を満たし…

表現は別にそんなに自由ではない

あいちトリエンナーレの騒動を追っていて、表現の自由について色々考えた。 その過程で確認したこと、気になったこと、思いついたことを整理し、まとめておく。 抗議や批判も表現である 脅迫は犯罪である。一方的な禁止や強制排除は表現の自由に反している行…

「知ること」について考えたこと

甲状腺がん検診の議論を追っている中、以下のようなツイートを見た。 予後が変わらないのであれば、がんは遅く見つかったほうがいい面があるのです。これがわからないと、みんな早期発見早期治療病から抜けられない— 名郷直樹 (@nnago) 2019年6月30日 これは…

トランスジェンダー周辺のメモ

トランスジェンダーの定義に関する自分の理解 肉体の性と心の性が一致しない、つまり内面的に異性であるという状態、あるいはその状態である人のことを指す。器質的差異による診断ではなく、基本的に自己申告に基づいて医師から認定される。 疑問点 女装者、…