炎上と署名

炎上

「ネットで炎上」というのが一般的に使われる言葉になって久しいが、一口に炎上と言っても色々なパターンがある。
分類の仕方も色々考えられるが、単純に大きく二つに分けるなら「火をつけられたパターン」と「自分で火をつけたパターン」と言ったところだろうか。
(もちろん冷静に十分議論した上で意見が分かれるような微妙なケースもあるだろう。)
で、どちらのケースにしても対応しきれない量の批判が集中することは、個々の批判が正当であったとしても、ほとんどリンチのような状態であり、それは暴力的でよろしくないことだと思う。
十分面の皮が厚ければノーダメージかもしれないが、それはそれで自分で火をつけてノーダメージの炎上マーケティングのような問題が生じてくる。
ようはアクセスが良すぎるが故に、何らかの言動とその報いのバランスがとても悪く、何が問題で何が問題でないかもはっきりせず、ただ騒ぎになって収拾がつかない事態になるというのが炎上の厄介なところである。

キャンセルカルチャー・メディアスクラム

上で挙げた炎上の問題点は、そのままキャンセルカルチャーやメディアスクラムの問題点とも共通している。というか、これらは本質的に類似した概念であろう。

署名

だから個人的に、大量の批判意見を集約し、代表を立てて議論するツールとして、署名というのは悪くないと思っていた(過去形)。
しかし現状はごらんのあり様である。
まあ署名というのが社会運動の中できな臭い使われ方をしてきたのは今に始まった話ではないが、それにしても結局署名でもやってることは炎上である。 www.change.org ↑のサイトなども、認証がガバ過ぎてまともに受け取ることがすっかりバカバカしくなってきた。認証をちゃんと行えばマシになるだろうか、ならないだろうか。

オープンなんちゃら

話題沸騰中のオープンなんちゃらも盛大な茶番で、それで権威とか権力のある組織がマジで動いて収拾がつかない事態になっているのも盛大な茶番である。アホちゃうか
何というかあの辺の界隈は常識的なバランス感覚とバカバカしいものにはバカバカしいと言える風通しの良さを持つべきではなかろうか。