ヒトラーよばわり

もう旬は過ぎた話題で、↓はあんまり引用したくない記事だが
news.yahoo.co.jp この辺のことについてちょっと思ったことを書いておく。
twitter上などでも海外でヒトラー呼ばわりはどうなのかというところで、あれこれ議論されている。
それで見落とされているなと感じるのは「オフィシャルな発言であるかどうか」という点である。
まず、海外で政治家をヒトラーやらナチに例えたり、そう呼んだりするのは、別に珍しいことではない。ネット上にも転がっている。
しかし、程度の問題ではあろうが放送禁止用語的な強い言葉ではあるし、立場のある政治家が、選挙演説や公共放送での討論で公式に対立候補にやったりすると、普通に問題発言とされる表現ではあろう。
その上で、個別の表現の強さSNS上での発言がどの程度オフィシャルなものなのかは議論の余地がある。いずれにしても結局は政治の話なので、その辺はオーディエンスがどう判断するかが重要なのだが。
しかしまあ、英語圏もf**kやらbi**chやらre**rdとか強い・下品な言葉のインフレが激しいし、ポリコレいうてる人らの口の悪さとか考えると、気に入らん政治家はヒトラーみたいなのは一定の界隈ではどんどんカジュアル化してきている感じがする。その傾向が加速していくのか、それとも過激な表現に眉をひそめるオーディエンスによってブレーキがかかるのか。こういうのもテキストマイニング+統計的手法などで分析すると面白そうではある。社会学とかでやってみてほしい。
で、個人的にはヒトラーよばわりは、海外でどうとかは本質的な問題ではなく「強い言葉はほどほどにせえよ」「比喩表現は考えて使えよ」という感じである。
大げさな言葉は議論の精度を下げる。まあ最初から議論の精度を上げる気がないという線もあるわけだが。